新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
「備える」をテーマとした2016年が終えました。春先の震災を始め、様々な現象が私たちの前に現れ、備えが間に合わず混乱に陥った感がありました。それもこれも、新たなる変化の前兆のようです。英国のEU離脱、米国の大統領選等、欧米に起きはじめた変化は、これまでのグローバリゼーションの生きづまりによるナショナリズムの台頭と言われています。国内を見ればアベノミクス失敗論をも呑み込む株価の上昇は実体経済によるものではなく、米国の政権交代に対する期待感です。また、私たちの直接関わる中小企業経営の現場にもいよいよ、ロボット、AI、IoTなどの新分野の技術が現れ始めてきました。そして、望まれる経済成長とは相反するような働き方改革も注目を集め始めています。つまり、都会での事情、大企業の事情、グローバリゼーションの事情をすべて同じ事情、同じ基準に置き換えようとしている政策とメディアのあり方に、現実社会を生きる中での違和感を憶えます。
そんな中、10年先の未来を予測するならば、政府が誘導したい未来は地域を支える中小企業にとって、ますます厳しい状況へと進んでいくと予想せざるを得ません。よって、この先 身動きが取れなくなる前に必要な準備を整えておく必要があります。そういった意味でも、この1〜2年が重要なターニングポイントになるのではないかと考えています。
現在、弊社の契約先には1000人以上の従業員を超える企業を始め、約40社ほどあります。それこそ、「待ったなし!」のケースから「全国に向けた支店展開に取り組んでいる」ケースまであります。また、企業経営だけでなく、自治体の地方創生に関する案件もあります。つまり、それぞれのクライアントにはそれぞれの事情と成熟度合いがあって、多極的に問題解決のお手伝いをさせていただいています。よって、クライアントのそれぞれの状況に合わせた経営の適正設計があっての改善が必要です。最短時間で目標達成を目指すだけでなく、未来においても持続成長可能な企業経営へと向かうべく【変化を見据えたそれぞれの最適化】に向けた備えが2017年のテーマとなります。
それらをクリアするにあたり、私たちもこれまで以上の進化を遂げる必要があります。たんなるコンサルタント業ではなく、幅広く、高い適応力を備え、より善い未来への誘導を実現するための総合ワンストップサービス業であり続けなければならないと考えています。
引き続き、「こまった時は、SBMグループしかない!」と全国の中小企業経営者に言ってもらえるような企業を目指し、社員一堂、力を高めながら業務に取り組みたいと思います。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
SBMグループ
代表新納昭秀